穴あきリベット加工技術
穴あきリベットは、穴の中に母材を入れる時、穴が開いていないリベットとかしめる時に使用します。TMTでは他で断られた複雑な形状や難加工材の穴あけリベットを図面通りに製作することを得意としています。製品強度を考え、穴面積の大きさや深さの提案を行い、締結力が強いリベットを製造しています。ステンレスなどの難材料の加工も可能です。
穴あきリベット技術力3つの特長
難加工材(ステンレスなど)の穴あけ可能 |
穴面積が標準より広い場合でも対応 |
穴の深さを確保できる頭部の大きさの提案 |
難加工材(ステンレスなど)の穴あけ実績多数
ステンレス等の難加工材の穴あけは材料の硬度が高いので切削加工ではより難しく精度も落ちてしまいます。冷間圧造の場合でも塑性変形がしにくく、高圧の塑性で材料が硬化して比較的加工がしにくい材質です。TMTではSCM材の自動車部品で使用される難加工材の高精度リベットの製造実績があります。
穴面積が標準より広い場合でも冷間圧造で対応
リベットの穴あけでは減面率50%に近いほど穴は空けやすく最適とされており、減面率が50%より高い加工をする場合は切削加工で行う事がほとんどです。しかし量産品・高精度では切削加工を行うとコストや強度等の問題が起こることから冷間圧造のみで行っています。減面率65%の自動車用穴あきリベットなど数多くの製造実績があります。
穴の深さを確保できる頭部の大きさの提案
リベットに穴あけを切削加工でする場合材料歩留まりや精度にばらつきが出たりするため冷間圧造で行います。冷間圧造で穴あけをする場合穴底の厚みは軸径の1/2が強度の面からも最適とされています。穴を深く空ける場合には多段フォーマーで複数回加工することで深い穴加工にも対応しています。
穴あきリベット加工の種類
穴が標準より大きい | 穴が標準より小さい |
穴あきリベット対応素材
鉄(SWCH、SCM) | ステンレス(SUS) | 銅(CU) |
アルミ(AL) | 真鍮(BS) |
穴あきリベット技術力事例
穴あき特殊リベット
サイズ:∅10×42
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工具に使われている製品でリベットの穴部分の面積が大きいことが特長のリベットです。この製品はお客様オリジナル製品で金型製作から行った製品です。量産品なので切削加工ではなく冷間圧造加工での製作の提案をさせていただいた製品です。
深穴特殊リベット
サイズ:∅10×60
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この製品はインフラ部品として使用されている部品で細い深穴加工になっているのが特長のリベットです。穴の太さが細く、深さがかなり深いこともあり冷間圧造加工では深穴を空けづらい形状でしたが独自技術により足部分手前まで冷間圧造加工のみで穴加工することに成功しました。